サポートセンター SKIN CANCER SUPPORT CENTER
“細胞”が教えてくれることを知れば
“動物の皮膚がん”に未来はある
~皮膚がんの治療に新しい選択を~
正しく病理診断をつけることで、治療の選択肢をひろげ、動物とご家族さまを幸せにできると信じて、“動物の皮膚がんサポートセンター”を立ち上げました。
皮膚がんと一口にいっても、良性のイボのようなできものといった部類から悪性度の高い腫瘍までさまざまな分類があります。また、どの皮膚がんをとっても、ご家族さまからは容易に目で見え、触れることができるからこそ、「痛くないかな」「わからないけど、このまま放っておこうかな」と、漠然とした不安を抱えられています。
私たちは、動物たちの病気を引き受けると共に、そのようなご家族さまの状況を含めて、“動物の皮膚がん“ととらえ、病理診断を柱に何の病気であるか突き止め、さまざまな課題を解決する治療を行います。
3つの約束
治療の方向性と確定診断を担う
病理医だからできること
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細胞診断から、未来予測をたてる
初診時に細胞診断で病名を決定します。リスクと予後の未来予測をたて、治療の優先順位をつけます。
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病理診断は認識のギャップを埋める
Class分類を通じてご家族さまの理解を知り、病理診断を通じて病気を理解していただくことで、ブレない診療の方向性をお示しします。
※Class分類は"診療について"で説明しております。 -
治療のゴールを決める
組織診断はがんの名前だけでなく、皮膚の周辺環境を明らかにできるからこそ、動物とご家族さまの包括的な治療のゴールを決めることができます。
動物の皮膚がんを解決する診療センター
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医療機器の紹介
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半導体レーザー
皮膚がんの低侵襲治療に用います。放射線治療に効果では劣るものの、全身麻酔が不要になるため、動物たちの負担を減らして治療することが可能です。
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超音波診断装置
皮膚内部の検査が可能です。また、診断に時間がかからないという点でも優れています。
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皮膚科専門カメラ
腫瘍の詳細な観察と記録を行うための高精度カメラです。
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マイクロスコープ(生物顕微鏡)
病理診断による組織所見を解説する際に使用します。ご家族さまに病気を正しく理解していただくことが大切だと考えています。
Doctor Introduction |医師紹介|
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動物の皮膚がんサポートセンター
センター長 小嶋 大亮 Daisuke KOJIMA
獣医師/博士(獣医学)
- 学 位/
- 日本獣医病理学専門医(Diplomate JCVP)
- 日本獣医皮膚科学会認定医(Certified JSVD)
- 経 歴/
- 国立感染症研究所研究生
- 北里大学獣医畜産学研究科博士課程
- 日本学術振興会特別研究員(DC2及びPD)
- 米国ルイジアナ州立大学獣医学部
- Pathobiological sciences, Post-doctoral fellow
- 麻布大学付属動物病院神経科 共同研究員
- 小島動物病院アニマルウェルネスセンター 院長
- 所属学会/
- 日本獣医病理学専門家協会
- 日本獣医臨床病理学会
- 日本獣医皮膚科学会
- 獣医アトピー・アレルギー免疫学会
病理学を通じて臨床学をみてみると、まだまだ新しい領域が広がっていることに気づきます。細胞や組織が教えてくれることを皮膚科学と腫瘍学に反映させて、その結果を人間学や社会学に役立てる。動物の皮膚がんサポートセンターで新しい診療概念をお見せします。
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動物の皮膚がんサポートセンター
パートナー獣医師 小嶋 恭子 Kyoko KOJIMA
獣医師
- 学 位/
- 日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種
- 経 歴/
- 滝沢犬猫鳥の病院(さいたま市)勤務
- 北里大学獣医学部附属動物病院研修医
- 所属学会/
- 日本獣医がん学会
- 鳥類臨床研究会
- 日本獣医エキゾチック動物学会
腫瘍は、正しい病理診断がなければ治療には進めません。私は腫瘍科認定医の立場から、診断された腫瘍の性格や全身への影響を考慮し、動物とそのご家族にとって最適な治療についてご提案致します。また、腫瘍はどんな動物にも発生し、動物の種類によってできやすい腫瘍も、その挙動や予後も異なります。そして、小さな動物ほどそれに伴う不安は大きいものです。鳥類を含めたエキゾチックアニマルとそのご家族のよりよい生活のために、ひとつひとつの不安に共に向き合い、共に皮膚がんに立ち向かいます。
|診療について|
当センターでは下記のフローを基本として診療を行います。
正しい診断を経て、それぞれの動物たちやご家庭に適した診療を行うべく、
ご家族さまにもこのフローをご理解いただくようお願いいたします。
- 皮膚の腫瘍性疾患の診察
- 病理診断(病気の確定)
- 治療(状態によってClass分け)
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Class.1 頭頸部以外に形成された、直径1㎝未満の腫瘍(エキゾチックアニマルは除く)
悪性度が低く、日帰り手術が可能なレベル。
- 血液検査&胸部レントゲン検査
- 摘出手術
- 病理組織診断による確定診断と飼い主さまへのコンサルティング
摘出後の検体については病理診断を行い、ご家族さまに再発防止に向けたコンサルティングをさせていただきます。
Class.1/主な症状の例
〈通院回数の目安〉 3回〜4回
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【費用の目安】100、000円~※
※治療例として、
診察+細胞診検査+皮膚科検査+スクリーニング検査+局所麻酔+皮膚がん摘出手術+緩和ケア+内服薬+抜糸+病理検査及び報告+コンサルティング
※通院回数・費用は目安です。症状や治療方法によって異なります。
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Class.2 直径が1㎝以上ある、もしくは頭頸部に形成された腫瘍
悪性度は高くないが、手術範囲が広いため全身麻酔が必要なレベル。
また、エキゾチックアニマルは原則Class2以上となります。- 全身スクリーニング検査
(血液検査、レントゲン検査、超音波検査、尿検査) - 全身麻酔下での摘出手術と、飼い主さまのご要望に応じて全身麻酔下で行う他の処置を行う(歯石除去や内視鏡検査など)
- 病理組織診断による確定診断と飼い主さまへのコンサルティング
摘出後の検体については病理診断を行い、ご家族さまに病気の理解に向けたコンサルティングをさせていただきます。
Class.2/主な症状の例
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〈通院回数の目安〉 3回〜4回
うち、1回程度の入院が含まれます。
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【費用の目安】190,000円~※
※治療例として、
診察+細胞診検査+皮膚科検査+全身スクリーニング検査+全身麻酔+皮膚がん摘出手術
+歯石除去や内視鏡検査+緩和ケア+内服薬+抜糸+病理検査及び報告
+コンサルティング
※通院回数・費用は目安です。症状や治療方法によって異なります。
- 全身スクリーニング検査
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Class.3 根治が難しく、疾患と付き合っていく必要があるもの(上記Class1.2以外の腫瘍)
早急な手術と確定診断が必要なレベル。
- 全身スクリーニング検査
(血液検査、レントゲン検査、超音波検査、尿検査) - 早急な手術と確定診断
- 継続的な通院
オーダーメイドな治療
動物たち、ご家族さま双方のご負担も踏まえた治療方針をご提案いたします。また、ご家族さまのメンタルケアも含め、トータルなサポートを心がけます。
Class.3/主な症状の例
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【通院回数の目安】
※治療例として、
Class2に準じ、難易度の高い手術+遺伝子検査など動物と飼い主さまの状況・ご希望に応じて、検査および治療を相談
病理検査及び報告+コンサルティング
※通院回数・費用は目安です。症状や治療方法によって異なります。
- 全身スクリーニング検査
- 〈初診料/11,000円〉
- 身体検査
- 細胞診断
- 皮膚科検査
- 説明・コンサルティング
|既に他の医療機関で診療を受けている方へ|
既に他の動物病院などの医療機関で診断・治療を受けている方につきましては、
まずセカンドオピニオンとして「小島動物病院アニマルウェルネスセンター」をご受診ください。
当センターとして改めて診察・診断をしたうえで、その後の診療についてのご説明をさせていただきます。